⑥「ほぼ同じ意味を表すsubmitとturn inのようなペアに関して、後者の句動詞(動+前・副)の特質を多くの具体例とともに論じなさい。」
後者の句動詞(動+前・副)の特質を多くの具体例
submit と turn in は、いずれも「提出する」という点でほぼ同じ意味を表すが、後者の turn in は句動詞(動詞+前置詞・副詞)として、英語に特有のいくつかの重要な特質を備えている。
まず、句動詞は一般に口語的で日常的な表現として用いられる傾向がある。submit が公的文書や学術的文脈など、比較的形式張った場面で使用されるのに対し、turn in は学校生活や日常会話など、くだけた場面で多く用いられる。
例として、
Students must submit a report by Friday.
に対し、
Please turn in your homework tomorrow.
のような用法が挙げられる。
次に、句動詞の特質として、意味が具体的で動作的なイメージを伴いやすい点が挙げられる。turn in は「向きを変えて中に入れる」という本来の空間的意味を基盤としており、「提出箱に入れる」「手渡す」といった具体的な行為を想起させる。一方、submit は抽象度が高く、行為そのものよりも制度的・形式的側面が強調される。
さらに、句動詞は語順の柔軟性を持つという特徴がある。
turn in the assignment
turn the assignment in
のように、目的語が名詞の場合には語順の交替が可能である(代名詞の場合は turn it in に限定される)。このような性質は一語動詞には見られない。
また、句動詞は多義性を持ちやすい点も重要である。turn in は「提出する」以外に、
He turned in early.(就寝する)
The suspect was turned in.(通報される)
など、文脈に応じて異なる意味を表す。これは前置詞・副詞が意味拡張に大きく関与するためである。
同様の語彙的対立として、continue / go on、enter / go into、discover / find out などがあり、いずれも句動詞のほうが口語的で具体性を帯びるという共通点が見られる。
以上のように、turn in に代表される句動詞は、口語性、具体的な動作性、語順の柔軟性、多義性といった特質を持ち、submit のような一語動詞と機能的・語感的に使い分けられている。