【問題】
(1) コメニウスの教授学について説明しなさい.
(2) 螺旋型カリキュラムについて説明しなさい.
【解答】
1) コメニウスの教授学について
【問題文】 コメニウスの教授学について、その背景と思想、具体的な教授法を含めて説明しなさい。
【解答のポイント】 17世紀の教育学者ヨハン・アモス・コメニウスは、「近代教育学の父」と称されます。彼の思想の核心は、以下の3点に集約されます。
- パンソフィア(汎知学)の理想 「すべての人に、あらゆる事柄を、あらゆる方法で教える」という民主的な教育観を提唱しました。身分や性別に関わらず、すべての子供が教育を受ける権利があると考えた点は、当時極めて画期的でした。
- 直観教授の提唱 当時の主流だった言葉だけの暗記(言語主義)を批判し、感覚(五感)を通して実物や図解から理解させる直観教授を重視しました。世界初の挿絵入り教科書**『世界図絵』**は、この思想を具現化したものです。
- 合自然の原理 教育は自然の秩序(植物の成長など)に従うべきであり、子供の発達段階に合わせて易しいものから難しいものへと段階的に教えるべきだと説きました。
(2) 螺旋型カリキュラムについて
【問題文】 ブルーナーが提唱した「螺旋型(スパイラル)カリキュラム」の本質と、その利点について説明しなさい。
【解答のポイント】 20世紀のアメリカの心理学者J.S.ブルーナーは、著書『教育の過程』において螺旋型カリキュラムを提唱しました。
- 基本仮説 「どの教科でも、どの発達段階の子どもにも、知的性格をそのまま保って、効果的に教えることができる」という仮説が根底にあります。
- 構造と反復(スパイラル) 各教科の根底にある重要な概念や原理(知の構造)を、一度学習して終わりにするのではなく、学年が進むにつれて形を変えながら、より高度に、より深く繰り返し学習させる仕組みです。
- 発見学習との関連 単なる暗記ではなく、子供自身が科学者と同じような思考プロセスで法則を見つけ出す「発見学習」を重視します。螺旋型に構成されることで、過去の学習が土台となり、新しい発見を促す効果があります。
💡 試験合格のためのアドバイス
試験では、単に用語を並べるだけでなく、**「なぜその方法が良いのか」**という理由を添えると得点が伸びます。
- コメニウスなら: 「子供の興味を引き、理解を容易にするため」
- ブルーナーなら: 「知識を体系的に理解し、新しい問題に応用(転移)できるようにするため」