環境のねらいを示し、その実例を説明する。
結論
幼稚園教育要領の領域「環境」では、子どもたちが身近な自然や環境に親しみ、自ら関わることで、興味・関心や考える力、数量や文字に対する感覚を豊かに育むことを目指しています。
ねらい
この領域のねらいは、①身近な環境に親しみ、自然と触れ合う中で興味や関心をもつこと、②身近な環境に自分から関わり、発見を楽しんだり考えたりし、それを生活に取り入れようとすること、③身近な事象を見たり考えたり扱ったりする中で、物の性質や数量、文字に対する感覚を豊かにすること、の3つです。
例
春の活動としては、園庭や近くの公園で咲くチューリップや桜の花に触れることが挙げられます。子どもたちは花の色や形、大きさの違いに気づき、自然への関心が深まります。また、摘んだ花を飾ったり、ままごと遊びに使うことで、生活に自然を取り入れる楽しさを感じます。さらに、花びらの形や色を比べたり、花びらを並べて文字や模様を作る活動を通じて、物の性質や数量、文字への感覚も豊かになります。
比較
春の花に触れる活動は季節特有の自然物を用いた学びの一例です。これに対し、秋なら「どんぐりや落ち葉」、夏なら「水遊びや虫取り」など、季節ごとに異なる自然体験を通じて同じねらいを達成できます。春は色彩や美しさに触れることが中心ですが、秋は季節の変化を感じる色の変化や数量感覚、夏は生き物の観察や水の量の感覚が育まれます。
まとめ
幼稚園教育要領「環境」のねらいは、四季折々の自然や環境に触れる体験を通して、子どもたちの好奇心や探究心を育てることが大切です。春の花を使った活動はその一例であり、自然に関わり、発見し考え、生活に取り入れることで、豊かな学びにつながっていきます。
【夏バージョン】
結論
幼稚園教育要領の領域「環境」では、子どもたちが自然や身近な環境に積極的に関わり、興味や探究心を育むとともに、数量や文字に対する感覚も養うことを目指しています。
ねらい
この領域のねらいは、①身近な環境に親しみ、自然と触れ合う中で興味や関心をもつこと、②身近な環境に自分から関わり、発見を楽しんだり考えたりし、それを生活に取り入れようとすること、③身近な事象を見たり考えたり扱ったりする中で、物の性質や数量、文字に対する感覚を豊かにすること、の3つです。
例
夏の活動では、水遊びや虫取りが代表的です。園庭や近くの川辺でカエルやトンボを観察し、動きや特徴に気づくことで自然への興味が高まります。捕まえた昆虫や貝殻を持ち帰り飼育したり観察したりすることで、変化を楽しみ、生活に自然の要素を取り入れます。また、水の量を比べたり、虫の数を数えたりして数量感覚を育て、図鑑で名前を調べたり虫の形を絵に描いたりして文字や形への関心も高めます。
比較
夏の虫取りや水遊びは季節特有の体験であり、春の花や秋のどんぐりなどの自然物とは異なる学びの特色があります。春は色彩や美しさに触れ、秋は季節の変化や色の違いに気づくのに対し、夏は生き物の観察や水の量という物理的感覚も育てられます。どの季節も、それぞれの自然や環境を通して同じねらいを達成しています。
まとめ
幼稚園教育要領「環境」のねらいは、季節ごとの多様な自然体験を通して、子どもたちが興味や探究心を持ち、数量や文字への感覚も豊かにしていくことです。夏の水遊びや虫取りはその良い例であり、遊びや生活の中に自然を取り入れ、豊かな学びを育んでいくことが重要です。